- 蒸発してしまった人の遺留品があって・・・
- 犯罪をした人が亡くなって部屋に残った・・・
- 殺人に巻き込まれて暮らしていたものがそのままに・・・
ポイント
この記事は遺品整理人である専門家が実際の現場での知見を遺品整理で困っている方へ向けて発信している記事となっています。もし、あなたの周りで遺品整理に困っている方がいたらその人に記事を教えていただけたらうれしいです。より多くの方に記事をお届けし悩みを解決することができればと願っています。
遺留品処分、ふだんはあまり聞きなれない言葉ですがその持ち主が事件性があり亡くなってしまって残ったもののことをあらわす言葉ですが同じような意味で亡くなった故人が残したものを処分することばとして遺品処分というあらわしかたがあります。
遺留品処分の記事の監修者
遺品整理人:橋本俊哉が監修
ここからはわたし遺品整理専門家の橋本がみなさんにわかりやすくお伝えしようと思います。
遺品整理年数14年のベテラン、月40件以上を担当する遺品整理の先駆者であり現在も多数の現場で後輩の指導やサービスの向上を研究している。
通常のご逝去での遺品処分の現場とわけありの事件性のある現場を担当しそこで得た知見をもとに情報の監修と正確性について厳しくチェックしどこにもでていない記事を発信できるように心がけている。
遺留品と遺品の考え方のちがい
みなさんもドラマなどは一度は見たことがあると思いますが、刑事が殺人などのシーンで「亡くなったひとの遺留品はなにかあったか」などというときを見たことがあると思いますが遺留品というのは犯罪に絡んだことばとして、犯罪が絡んでいなければ遺品となるということで使い方がわかると思います。
なぜならば、犯罪のあった現場ではおおくの洗い出し(調査)などをしなければならず関係者などはアリバイがはっきりするまではその場をはなれることもできません。それと同様に鑑識や裁判などがおわるまではその状況を留めるということ「留」という文字が入っていますよね。
そうです、亡くなったひとの遺品を一時のあいだ留めておく、「遺留品」
ですので、言葉の使い方によっては事件性がなく病院でご逝去されたばあいなどのひとには遺留品処分ではなく遺品処分のほうが好ましいとなります。
まぁ、通じれば一緒じゃないかと思いますがむかしのように言葉が多様化していない頃はだれだれの遺留品と言っていたかもしれませんが、よりひとのことを思いやるならば犯罪系で使われる遺留品ではなく遺品のほうが良いように思います。
犯罪系で亡くなったのならば遺留品で問題はないかもしれませんが言葉の棲み分けとすれば病院で亡くなった人のものは遺品と表すほうが印象的になります。
ある夏の暑い日のこと
若い男女がべつの女性を誘拐し暴行の末に亡くなってしまった事案があったが、その犯罪者側のうちひとりが自らいのちを絶ってしまい操作が難航した事件があった。突如となく1本の電話が鳴り「警察ですが・・・」という相談の電話だった。一緒に遺留品などを捜索することはたまにあることなのですが今回はその部屋になにか隠されていることがあったという確証をもっていたらしく刑事立会いのもと捜索をすることになった。
若い男女の遺留品
部屋は新築の高層マンションだったけれど、若い男女はそこの名義人とは別のひとたちだったのだ。しかし持ち物は若い男女が普段使いしているようなそのもので雑貨店から買ってきたようなものが床にそのまま散乱しているような印象をうけた。
刑事たちと一緒に事細かく遺留品を見ていくのだがこれといって高価なものはない。むしろ仮住まいのような感じで最低限の生活品があるような引越ししても軽トラックで十分な荷物だった。
ただ、見える範囲のものは軽トラック程度だが収納には引越し前にどこかでくらしていた荷物だろうと思えるような雑貨品が収納してありその中に手掛かりとなるものがありそうな雰囲気をだしていた。
なにか隠されている部屋の中
さがしていくこと2時間、収納にしまってあるものを細かく見ても収納の置くなどを見ても見つからない遺留品、何かあると思って作業開始前に別の地域から来た刑事も管轄の刑事となにか相談していたが遺留品からはなにもでてこない。
いったい何が隠されているのだろうと私たちも不安がつのる。探し出さなければいけないような空気がながれ物が亡くなっていくにつれプレッシャーが大きくなっていった。
犯罪を犯し、計画を練っていた部屋ではあるようですが新築のマンションで名義とはちがうカップルが住んでいるその状況だけでも不思議なだけにそこに隠された何かがあるなんてもっと不思議に感じた日だった。
ポケットの中やカバンの中
収納には若い子が着るような衣類が段ボールに突っ込まれている状況だったのだが、たたまれて段ボールに入れた状態ではなくそのまま突っ込んだ程度の梱包の様子だったので前に住んでいた部屋からも急いで引越した感があった。
おそらく何度も引越していてなれていたのだろうとおもうほど大事にしていそうなものなどは見つからなかったのだが、容姿を変えるためにウイッグがロングからショートまで何種類か見つかった。
それと、衣類のポケットやカバンの小口なども詳しく見たのだがこれといって手掛かりが出てくるようなものはなかった。
どこに何があるのかわたしたちにもわからない、しかしなにかあるとわかっているから刑事も同席しているのだろう。身寄りのない若い2人が隠しているものは常に引越しを繰り返さなければならないようなものだったのか。
裏側に隠されているもの
何があるのかわからない状態で時間だけが過ぎていった正午頃、収納の裏側などを捜索してもシャワーヘッドを外して中を見ても、トイレの便器を外してタンクの中や下を見ても何も見つからない。
みんなが何もないと思っていた瞬間に、そういえば浴室のうえに通気口がある。その通気口を外して手をいれたら女性が使用する成人向けの男性器のようなものがあった。
ピンクの長いプラスチック製の中身がくりぬかれてありその中に注射器3本と白い薬のようなもの。
それを見つけてベランダで話をしていた刑事たちに渡した。
みんなが探し出すところは探し出したがまさか通気口から出てくるとはおもわなかった。犯人たちはここでそのような薬を使っていたのかと思うとほんとに普段の日常のどこかにそういった薬を使用して隠されているんだと実感することができた。
普通なら鑑識などが証拠品などを詳しく調べるのだろうが、殺人場所の調べで手が回らなかったのか犯罪者たちの住まいの遺留品を処分するにもどうするかの判断だったのかもしれない。滅多に刑事と一緒に探すことはない案件なだけに見つかってよかったという達成感があった。
外国籍の遺留品
はなしは変わりますが、外国籍の女性のいるお店に行ってそこにいる女の子に入れ込んでしまう男性も少なくありませんがそのまま口説き落として一緒に暮らすようになったけれど突然女性が蒸発してしまうこともあります。
外国籍の女性も母国にいる家族のために日本へきて命がけで稼ぐわけですから不法就労していてある日突然いなくなってしまうなんてこともあるのです。そして女性と暮らしていた男性も女性の部屋に転がり込むように一緒に住み、稼いだお金も女性に貢ぎこんでしまったため女性がいなくなって引越すにも資金がなくその部屋で酒浸りになって体調を崩し孤独死するといったことも実際にある出来事です。
女性が住んでいた部屋は名義が違う人で家賃は男性が支払っていてくれていたそうですが更新までの2年間契約者の人はそこには住んでおらず外国籍の女性が住み、入れ込んでしまった男性が一緒に住み死亡してしまった案件
荷物は外国籍の女性のものと、同居していた男性のものが乱雑に広がっている。死亡する3か月前くらいまでは働いていたようだがその後は職に就かなかったようだ。
孤独死で見つかって事件性がないと判断されたとしてもそれも遺留品になるので大家さんや管理会社が処分することはできない。遺留品というのは相続人でなければ第三者の大家さんが部屋を貸していたとしても勝手に処分することはできない。
そして、同居人がそこに住んでいた場合で死亡してしまったケースでいうと死亡した人の相続人が誰なのかさえ見つけて調べなければならない。住居の契約者でないのに遺留品があるのでどこの誰さんなのかを調べなければならないために時間がかかることがある。
そして、孤独死していたとなると腐敗した臭いも発生するために近所の住民から苦情が出たり、最悪は引越ししてしまうことで家賃収入も入らなくなり風評被害さえ出てしまうことだって考えられる。
現在ではインターネットで事故物件などを掲載してしまうサイトもあるが大家さん側のきもちとしたらそのようなサイトに掲載されたら新しい入居者も決まりづらくなるためにいたずらに掲載されることも懸念材料の一つとなっているのだろうと感じる。しかし、そうならないためにも大家さん側は早くに清掃をするようにしなければならないのだ。
多少の家賃減額にはなるだろうが風評被害にあって誰も済まなくなるよりもきちんと清掃をして納得のできる契約者が現れればまた、家賃収入がはいってくる。
しかし、身寄りがなくどこの誰さんかわからない場合、保証人もいないのであれば相続財産管理人が必要になってくる。
誰も相続人がいない時の流れ
所有者のいない財産は最終的には国のものになりますが(民法239条2項、民法959条)誰かが国庫に帰属させる手続きをしない限り自然に財産が国のものになることはありません。要するに管理会社と大家さんはきちんと部屋を貸すときに審査の目を持つということですね。
しかし、高齢化が進み高齢者が部屋を借りたくても身寄りがなければそのような手続きに時間や費用がかかるため、部屋貸しを渋る大家さんも増えていることは事実であり、孤独死してしまったら臭いや建物への損傷が起きてしまうことも懸念材料ですのでなかなか高齢者になってから身寄りがなく賃貸物件に住むということは難しくなっています。
そして、外国籍の方もそうですが何も言わずに母国へ帰ってしまったりして財産(家財道具)をそのまま置きっぱなしでは大家さんが困ってしまう、管理会社も困ってしまうといったことになりますので審査が必要なのですが契約者と全く知らない人が住んでいるなんて通常ではおもわないですからね。
だれも相続する人がいなければ相続財産を適切に管理することが必要になって必要な費用を払って国庫に帰属させる役割を行うのが相続管理人となります。ただし相続管理人は家庭裁判所の審判によって選任されますので手を挙げたからなれるわけでもないのです。
家庭裁判所の審判は相当な時間がかかりますし、選任してもすぐにすすむわけでもありません。その間に臭いやハエなどが部屋に充満してそとに臭いがもれてしまい近隣から苦情が入るケースも多々あります。
管理会社や大家さんは手続きしたから審判がおわるまで我慢してほしいと思うのですがその審判がいつ終わるのか相続管理人がいつ執行してくれるのかは半年、1年、2年後と時間が過ぎて行ってしまいます。
いままでもそのような案件はありましたが、身寄りがなく孤独死した部屋の近隣の方は引越してしまっていることが多く、作業に入るときには隣近所は誰もいなくなっていて建物自体が静かにたっているというなんとも言えないような現場になっています。
相続財産管理人の選定しても予納金が必要になってきます。予納金とは相続財産管理人の経費や報酬に充てるためのお金であり20万円~100万円の予納金が必要になります。
ですので大家さんあるいは管理会社は身寄りのない方や契約者と関係のない人が住んでいる場合には細心の注意が必要なんです。
もしものことを考えるならば
住んでいるお部屋でいつだれが孤独死してしまうことなんてわかりませんので、もしも部屋を借りることのできるときに保証人または家族全員の承諾が可能であれば、
「だれだれさんにともなう遺留品の引き取りおよび葬祭費に負担については対応いたしません、なお、遺留品の処分に関しては関与せず、一切の申し立ては致しません。」
といった書類を作成しそこに名前を記載し印鑑も押してあると孤独死してしまった時の管理会社や大家さんは少しは助かると思います。
困るのは、親族ですといった知らない誰かが出てきた時であり相続に関して苦情申し立てを行った時が管理会社や大家さんとしては立場的に困ってしまうことなんです。
部屋をかしていたのに勝手に遺留品を処分して、処分するはずじゃなかったのにといった苦情に立場的に弱い立場になってしまうんです。
もちろん、部屋を長く借りてくれたことは感謝なんですが孤独死してしまって月日が経過してしまうと臭いや建物の損傷は思っているよりもひどくなっている場合があるのでそういった場合には一刻も早い対処をしなければ家賃で暮らしていけなくなる恐れもでてきてしまい最悪はそのような事故物件サイトに掲載されることで風評被害にあってしまうこともあるんです。
遺留品は残されても誰も使わない
犯罪者が暮らしていた部屋、孤独死した人のへやにあった遺留品は相続人がいたとしても誰も使わないケースが多い。心情としてはやはりどちらのケースにしても気持ちが悪いということだろう。
当然いいものならば「どこで購入したのか」なんて話になるしそのときにどこどこにあったものなんて言えば聞いたほうが気味の悪い感じになる。日本の風潮として物のリサイクルの場合、前持ち主がどのように使っていたか、どこから出てきたもののかを気にする人のほうが多いのが現実であり、何でもかんでも遺留品がリサイクルできるわけでもない。
まして、死んでしまった人ということがわかるとリサイクル品を店頭で扱っている店舗でも売れないのである。
世知辛い世の中というか、リサイクルよりも新品でデザインが良いものが安く売っている時代なのでわざわざリサイクル品を調達する人は年々減少傾向になっている。
しかし、希少価値のあるものは別で希少なものに関しては遺留品であっても購入するケースがある。
遺留品の処分はどうしたらいい
もしも、犯罪などの遺留品を処分するならばできるだけ早くに部屋を空っぽにできるようにしたほうが良い。
犯罪が知れ渡ればその人はどこに住んでいた人なのか?というのが世の常である。近所からもよい風には見られなくなってしまって近所付き合いも崩壊する。
犯罪に巻き込まれた場合は急ぐ必要もない。事件の捜査が終わるまではそのままにしておくし犯人との裁判もすぐに終わるわけでもない、そして、捨ててしまうことに罪悪感も生じてくるのだから捨てずにそのままにしておくほうが良いだろう。
孤独死で身寄りがない場合の遺留品については、早急に処理することが必要である。
行政は自分たちがその立場でない限り迅速に動くことはない。相続財産管理人制度も一つの手順となるのだが、現場はそうはいかない。選任者が迅速に動かなければもたもたしている間に臭いを発して建物が傷んでしまう、最悪は賃貸物件からだれも住む人がいなくなるということ。
大体の場合、家庭裁判所や相続財産管理人などが時間がかかるためその間に近隣の人は引越してしまう。そしてネット時代であるために事故物件サイトなどに投稿されそのような部屋に好んで住む人以外は住まなくなってしまうのである。
たとえ、その部屋以外の部屋があったとしても日本人の場合はその建物全体として住まない建物と考えてしまうためオーナーや管理会社は神経を使う日々が続き苦悩になやまされることになる。
ですので、その部屋で亡くなってしまって腐敗していた場合人体内にあった体液(脂)が木造などにしみこんでしまうため建物に損傷が生じることを考え大家さんや管理会社は迅速に対応することが急務であるといえる。
これは、数多くの現場を見てきたから伝えられることですが木造の床下の根太板にしみこんでしまった体液は洗浄してもきれいに落ちることはないということ。表面上はきれいになってはいるが木材にしみこんだ脂はどうやっても取り除くことができないため交換するしかない。
交換するといっても根太板は交差している場合があるので1本を交換するのではなくその周辺も交換するという工事になる。
賃貸契約の時に書類を作成
いままで上記の、遺留品の処分の状況を見てきて身寄りがない場合に孤独死をしてしまった場合の遺留品の処分は大家さんに迷惑がかかってしまうということがわかったと思うのですが、独り身でいつなにがあるかわからないので賃貸契約をするときに遺留品のことについてもはなしあっておいたほうがよいとおもいます。
そして、どこかに家族が暮らしているのであればその家族の意思表示はきちんとしておくべきであり、相続放棄などをする場合でもその前に清掃は最低限のマナーと言えるのではないでしょうか。
臭いが発していれば近隣に迷惑が掛かる、住む人がいなくなれば大家さんは困るということです。
遺留品よりも建物への損傷
孤独死してしまったお部屋を長い間放置していても、メリットになるものは1つもない。むしろデメリットに向かって日々進んでしまうことになる。
遺留品を処分しても床は体液で腐り、歩いただけでもぶかぶかの床に足がはまってしまうこともある。これは床下まで体液が浸透してしまっている状態だったのだが幸いに1階の居住スペースだった。
もしこれが2階であり1階に住んでいる人がいたら天井から何かが垂れてくる生活になってしまっていただろう。垂れるまで天井はにじむ程度になっているはずだがそれでも垂れるほど人間の体液はそうとうの量と考えてほしい。
遺留品を処分するために部屋に入って感じたことは、もうすでに遺体は搬送されていたのだが体液を床板が吸ってしまっていて腐っている状態であった。
足が埋まる前の床はこのような感じだったのですが、大家さんから月日が経ってしまっているから臭いがしててもしかすると腐っているかもしれないということでお話は聞いていた。
床を見ると黒ずんで長年の生活汚れなのかなとおもうのだけれど、築年数はたった2年だった。新築で建てて大家さんが住む1階の横が孤独死をしてしまった故人が住んでいた家なんだが、家賃が振り込まれていなかったので不思議に思った大家さんが管理会社に連絡をして孤独死しているのを発見されたということ。
しかし、大家さんも最近不思議なにおいとハエが多くなったと感じていたらしく日常の変化は体感していたのにも関わらず1カ月という月日はすぐに過ぎて行ってしまいどうしようもなくなったころには大変な状況になっていた。
それは、突然で荷物をどかそうと部屋に入った瞬間にズブッと視線が下にずれた。
一瞬何が起きたのかわからなかったのだが床が体液で腐り、月日がたっていて床の役割をしておらずまるで落とし穴の上の枯れ葉のような状態で足を引き込まれるように床が抜けたのだ。
もし、これが2階だったとしたら木造の建物では1階に落ちていたかもしれない恐怖と足がすぐに抜けない恐怖がしばらく続いた。足を抜くために周りの床もきれいに取り除いて抜いたがその床の下には多量の体液が漏れてしまっていた。
もちろん、腐っているのは足がはまったところだけではないのでそこから体液がしみているであろうところまでは床板を切除することが必要になった。
そして、床下の土間(土)に染みてしまった体液を取り除き、あたらしい土を敷くひつようがあったのだ。
床下にはヘドロのようになってしまっていた土があり、それが風に流され通気口から付近に臭いを発していたことがわかった。部屋は新築で密閉性もあり臭いもそれほど開閉してあるところもなかったので臭い漏れはなさそうに感じたのですが、いちばんの臭いのもとは建物の床下から外へ出ていたと思われる。
外へ臭いが漏れていれば当然に外に干してある洗濯物に臭いは吸着し、その臭いがついた洗濯物を家の中に持ち込んでしまうことになるのだが、死臭はひとたびついてしまうとなかなか簡単には落ちない。
なぜならば、人間は嗅いだことのない臭いに敏感になり強烈なにおいを鼻だけではなく脳が覚えてしまうからです。その脳が強烈な臭いを思い出させるように鼻に伝えてしまうためにまた臭っているという現象におちいってしまう。
部屋で孤独死していたからといって床上にある遺留品を片付ければ終わりではなく床下に浸透してしまった体液を洗浄しなければ何をしても臭いがおさまることはない。
床の貼り直しは必要になるが大工さんが貼り直して元の状態まで補修していく。
ですので、身寄りがなく遺留品がそのままの状態であった場合には殺人や孤独死の場合体液が流れて床下に浸透してしまうこともあるので家庭裁判所または相続財産管理人に選任された人は迅速な対応を求めれるのですがなかなか思うようにいかないのが現実である。
その間に、臭いや建物の損傷はどんどん進み最悪建物が半壊の恐れまで出てきてしまうこともあるので注意していただきたい。
ここまで遺留品に関してご説明させていただきましたがいかがだったでしょうか。遺留品と遺品の違いや身寄りがない場合のその後の流れや大家さんの苦悩などがおわかりいただけたのではないかと思います。
現在では「遺留品」という言葉は警察関係などで使われておりますが一般的には遺品となっています。そして、犯罪や身寄りがないない場合の遺品の処分は手続きなどでも時間や費用が掛かってくる場合があるのでできる限り平穏に暮らすことができればいいですね。
ここからは通常の遺品の処分の流れをお伝えさせていただきますのでご覧ください。
まずは現状のヒヤリングのためにお電話もしくはメールをください。
お電話をいただきお聞きする内容は、
- 今回はどのような案件になりますか?
- お見積もりにお伺いするための遺品整理場所のご住所
- ご担当者名
- お見積もり当日につながる電話番号(住所がわからなかった時のため)
お電話いただいてお見積もりのご予約が済むまで5分くらいの時間になりますが、ご予約が混み合っていなければスムーズにご予約が可能です。もし、ご希望のお見積もり日が空いてなかっとした場合を考え、第2希望も予定しておくとスムーズになります。
お見積もりの当日
お見積もりにお伺いして確認することは、
- どのように遺品整理を行いたいか
- どれくらいの人数が必要か
- 搬出状況はどのようになっているか
- どれぐらいの日数がかかるか
お見積もりに持参するものは「現地のカギ」をお願いいたします。お見積もりには車両でお伺いいたしますが道路状況によってご予約時間を前後する場合がございます。なお、現地の近くのパーキングに車両を駐車してからお伺いいたしますが弊社では駐車料金はいただいておりません。
お見積もりにお伺いしてすべて確認したらすべての費用を計算してその場でご提示しますのでご安心ください。
ご注意
これは、実際にお見積もりに行った時にお聞きしたのですが、
お見積もりには無料を謳っておきながら、お見積もり当日に「駐車料金」を請求する新規参入業者が増えていますので電話した際に確認することをお勧めいたします。
ご契約に伴って用意するもの
お見積もり金額にご納得いただきましたら、
- 書類にサイン
- 作業委託状に署名捺印(認め印)
- カギの預かりまたは作業当日解錠
お見積もり後、即日または後日作業となります。近隣への挨拶の有無や建物の養生の有無などを確認して作業開始になります。なお、カギをお預かりする場合には当社でキーボックスをご用意しておりますのでご用命ください。
ここでのポイント
契約に伴いひどい業者では安い金額で契約を取って「積んでみないとわからない」や「オプション料金になる」とか後から料金を上げてくる業者がたくさんいますので必ず担当者の署名と捺印、トラックの容量を記載してもらうようにしましょう。もしくは依頼しないようにしましょう。
作業の流れはこのように
まったく使わないものと、最初から備え付けのものなどを確認しながら作業していくのですが、残すものなどには付箋やメモ書きなどをつけておくとわかりやすいと思います。
作業時には必ず責任者が立ち会いますので勝手に残すものを持ち出すことはありません。スタッフが判断に迷うものなどはすべて別にしておきますので後でいるものか、いらないものかのご判断をいただいたのちに処理していきます。
故人が大切にしていた遺品は丁寧に扱いそのまま処分するのではなく供養品として寺院で清めてから処理しますのでご安心いただければと思います。
作業時には1つ1つ手作業で梱包していきますので貴重品や書類などの捜索も同時におこなっていきます。
ホコリなどが舞うために近隣へご挨拶してから行いますが必要ない場合はそのまま進めていきます。
必ず分けておくものとは、
- 現金
- 契約書や権利書
- ポイントカードやテレホンカード
- 貴金属
- 年賀状や手紙
- 印鑑・通帳
上記に該当するものは基本的に分けておきますが、そのほかにスタッフが確認が必要と思ったものは別に分けながら作業します。
たまに当社にご相談いただくのですが「料金を安く請け負う業者」の場合、思い出のものなどを目の前で分解したり蹴飛ばしたり投げたりする業者が実際にあるそうですので安さが売りの業者にはそのようなことがある前提として依頼しないようにしましょう。
分別梱包の次に「全体的に清掃」
遺品の分別や梱包が終わったら全体的な清掃をするのですが、「清掃を希望する」「清掃を希望しない」のどちらかはご遺族のご判断になりますので
ご希望の方で進めてまいります。賃貸物件などでは清掃をしてあったほうが大家さんは手間が省けるので喜びます。清掃する箇所は、
- キッチン
- 浴室
- トイレ
- 窓・サッシ
- 壁紙
- 全体の床
- 玄関
- 家の中すべて
キッチンの油汚れなど、長年暮らしていれば汚れているのは当然ですからできれば少しでも綺麗にしてお部屋を返すと大家さんなどには心象がよく気持ちの良い賃貸契約終了ができると思います。
キッチンがいくら汚れていても長年の経験でステンレスを綺麗に磨き上げます。
シンクの中の排水溝もきちんと掃除してあるので入居時のように綺麗になっています。
見えないところも取り外してきちんとやっているから安心です。
遺品整理クリーンサービスがどこよりも違う点は、きちんと清掃までおこなってご遺族が何の手を煩わすことがないように安心して遺品整理を任せて、その間に故人の手続きに専念することができるからです。
お忙しい時間に記事をご覧いただきありがとうございました。今回の記事はいかがだったでしょうか。わたしなりにわかりやすくおつたえしたのですが至らないところがあれば申し訳ないです。
ですが、今と昔では言葉も違えばかんたんに遺品を処分することができなくなっています。でもそのままにしておいても大家さんにメリットとなることはありませんのでなんとか平穏に済むようにと私たちも願っております。
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