原状回復に伴うBSアンテナの撤去方法を詳しく解説
公営住宅などの遺品整理時に出てくるのが、不要になったBSアンテナ。地上デジタル放送に移行してテレビアンテナが不要になる方は少なくありませんよね。原状回復の際に、取り外し方や撤去料金などで放置してしまう方がいらっしゃると思いますが、原状回復(後から自分でつけた場合)は取り外さなくてはなりません。
今回の記事では、BSアンテナの取り外し方をご説明いたしますので、ご自分でチャレンジしてみてください。
認定遺品整理人 番号 00085 号
遺品整理人 山本 純一 遺品整理クリーンサービス所属
年間に600件以上の遺品整理現場を担当している現役の遺品整理人がアンテナの取り外し方をお教えします。
すんなり回る物もあれば、さび付いて回らなくなってしまっているものもありますのでそのような場合どうすればいいかがわかります。
アンテナを取り外すために用意する道具
- プラスドライバー
- ペンチ
- ニッパ
アンテナの根本の部分を確認しよう
アンテナの根本をみると、プラスドライバーが入るネジが2か所または4か所あると思います。それを逆時計回りに回していきます。
その際に、反対側のナットが回ってしまい緩まないことがありますのでその時はペンチでナットを挟みながら回すとよいかもしれません。
ネジがサビてしまっている場合
もしも、アンテナのネジが錆びてしまって茶色く変色しているような場合には、事前にホームセンターなどで購入できるCRC(556)などの潤化剤スプレーをたっぷりと吹きかけ一日放置してから回すと浸透して回りやすくなっていますのでネジがサビていて回らない時には潤滑油を吹きかけて回すようにしましょう。
ネジは片方ずつ外していこう
高所作業の場合、ネジを両方均等に回して外すと下に落としてしまう可能性があるので片方ずつ(左右どちらか)からでも外していきましょう。ネジが錆びていない場合はプラスドライバー1本あれば外せます。
残ったネジを外しましょう。
どちらかのネジが外せたら、残った片方のネジを外していきましょう。ここでワンポイントアドバイスですが、ネジがあと少しで外せる段階になったらアンテナを手で支えながらネジを完全にはずしましょう。
アンテナの取り外しは成功です。
ネジをすべて取り外せればアンテナが外れると思いますので外してしまいましょう。
アンテナ線や部品などを片付けましょう。
アンテナを取り外したら、アンテナに繋がっている線が室内へ入っていると思います。それを室内から取り出してまとめ、部品ももとについていた場所に付ければキレイに取り外し完了です。
当社では、外したアンテナはリサイクルになりますので、アンテナ線と部品は捨てずにまとめてありますが、もう使わない古くなったアンテナ線はニッパで切断してしまっても大丈夫です。
アンテナの粗大ごみ料金は400円程度です。
外したアンテナを処分する場合は、スクラップ業者に持ち込めば無料で処分できますが、近くにない場合は粗大ごみに出しても400円程度で処分することが出来ますので決して高くはありません。
自分で外さないで業者に依頼したらいくら?
アンテナは引越し業者や電気屋さんで外してくれる場合もございますが、意外と高い料金を請求している場合もあります。ここでは、実際に料金を聞いた金額をまとめました。
業種 | 取外し料金 |
宅急便 | 5,400円 |
引越し業者 | 15,800円 |
電気屋 | 10,000円 |
アンテナ業者 | 7,350円 |
放送局業者 | 7,560円 |
便利屋 | 20,000円 |
不用品回収 | 9,000円~プラス料金(高額) |
取り外しはネジ2本です
BSアンテナのほとんどのネジは2本程度で取り付けてあります。ネジをゆるめるだけの作業ですので誰でも簡単に取り外せます。しかし、高所などに設置してあるため作業には十分に注意して取り外しましょう。熱中しすぎてカラダが前のめりになってしまってバランスを崩して落下してしまわないようにしましょう。