エアコンの引き取りと処分の方法

2018年8月7日

軽トラックで巡回してエアコンが「壊れていても回収します」と宣伝しながら回ってくる不用品回収業者を見かけたことはありませんか?しかし、そのようなエアコンを不用品回収する業者とのトラブルが非常に多くなっています。ここでは、エアコンの引き取りに関わる問題点と処分する方法、注意点などについてご紹介いたします。

エアコンの引き取りについてこんなお悩みありませんか?

[char no="10" char="悩み1"]「無料でエアコンを引き取りしますって放送してるけどどうなのかしら・・・[/char]
[char no="11" char="悩み2"]取外しに高い金額がかからないかしら・・・[/char]
[char no="12" char="悩み3"]そもそも、なんで無料で引取りできるの?[/char]

なぜ、壊れていてもエアコンを引き取りできるのか?

エアコンの処分は、特定家庭用機器再商品化法=家電リサイクル法(RKC)で処分方法が厳しく決められています。それは、エアコンには貴重な資源がたくさん使われているということです。

家庭用エアコンはさまざまな資源が使われている家電製品です。

家電製品は、金属や非金属などの様々な資源を使って作られていますので、廃棄するエアコンからマテリアルリサイクルという材料として資源化できる主なものは次の通りです。

アルミニウム
プラスチック・石油製品
ネオジウム磁石・レアアース類
クロムやニッケルなどのレアメタル

廃棄するエアコンは、ヤード業者で1台4,000~5,000の金額になります。


エアコンは家電製品ですので、資源量が多く精密なセンサーが組み込まれており、希少金属類がおおく使われています。
日本では、金属資源の多くを輸入に頼っているので、資源が不足すれば当然価値は高騰します。

しかも、金属や非金属の価値は変動しやすいのですが、一般的な家庭用エアコンの室内機や室外機のセットからは、1台4,000~5,000の資源が回収できると言われています。

そのエアコンの価値に目を付けた違法な不用品回収業者がいます。

処分するはずの物にも高い価値があるということで、雨が降っている日や留守がちな家を狙って室外機だけ持ち去ってしまう不用品回収業者が埼玉県に多いと言われています。

エアコンのリサイクルには高度な知識と、高度な技術が必要になるのですが、ヤード業者に持ち込んで海外へ輸出してしまう不用品回収業者にはそういったリサイクル技術があるとはいえないでしょう。
その結果資源取りで不要になった部分だけを不法投棄したり、焼却の過程で火事を起こしたりして、重大な社会問題をおこしているのが実情です。

経済産業省から引用:家電リサイクルに関する正しい処分
http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/kaden_recycle/fukyu_special/index.html

エアコンを引き取ってもらうときの正しいルールを知っておきましょう。

エアコンは技術のあるリサイクルプラントと呼ばれる場所で適切に処理されないと引き取ることが出来ません。
だからこそ、家電リサイクル法に従ったルートで引き取り、適切にリサイクルをすることが大切です。

Point 01 エアコンの処分は正しいルールに従いましょう。

家庭についているエアコンは、家電リサイクル法で定められている家電4品目で粗大ごみにはだせません。
エアコンを家庭で処分する場合には、家電量販店に依頼をするか家電リサイクル券を所持している業者、自分で自治体の指定引き取り所に持ち込むなどの方法があります。

Point02 リサイクル料金は必ず発生します。

エアコンを廃棄する場合には必ずリサイクル料金を払わなくてはなりません。
エアコンが正常に作動して、リサイクルショップなどに中古として転売する場合には必要ありませんが、家庭でエアコンを廃棄しようとするときは、料金販売店方式か料金郵便局振込方式のどちらかの方法でリサイクル料金を支払うことができます。

Point03 違法な不用品回収業者を利用するとトラブルのもとになります。

「不用品を回収します」「他社よりも1円でも安く」「壊れていても構いません」などとポスト投函チラシ
やネットで宣伝している不用品回収業者がおりますが、家庭で処分するエアコンは家電リサイクル品目であり、リサイクル券を交付しなければなりません。

また、「壊れていても引き取ります」と言っておきながら、「外してあって、1階においてあれば無料です」といったり、外していないなら「外す料金は15,000になります」と言ってきたりします。
なお、産業廃棄物の許可を宣伝してくる不用品回収業者もおりますが、そもそもその許可では引き取りはできません。ですので、違法な不用品回収業者は利用しないようにしましょう。

キチンと処分していれば追跡番号がリサイクル券には交付されていますので、処分方法が不明確な不用品回収業者にはリサイクル券の交付をしてもらいましょう。

家電を引き取るときにかかる料金を表にまとめてみました。

家電リサイクル料金一覧
【特定家庭用機器(国内大手メーカー)】
品目 リサイクル料 運搬料 搬出料
エアコン 972円 500円~3,000円 3,000円~20,000円
テレビ(15型以下) 1,836円 500円~3,000円 3,000円~20,000円
テレビ(16型以上) 2,916円 500円~3,000円 3,000円~20,000円
冷蔵庫(170L以下) 3,672円 500円~3,000円 3,000円~20,000円
冷蔵庫(171L以上) 4,644円 500円~3,000円 3,000円~20,000円
洗濯機 2,484円 500円~3,000円 3,000円~20,000円
       

エアコンの引き取りには知識が必要

エアコンの引き取りにまつわる豆知識、いかがでしたか?エアコンの処分を考えたときに、「手続きが面倒」や「リサイクル料を取られる」など思うことは正直ありますよね?しかし、エアコンのリサイクルを決められたルールで行うことは、後世へ循環型社会をつなげる、より良い環境で生きていく、エアコンを製造するコストを下げるということの為に必要なモラルでもあります。

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