ひとり暮らしをしていて何らかの原因で住んでいた部屋で亡くなった後を清掃する「特殊清掃員」
特殊清掃という言葉は孤独死が認知されてからそのあとを遺品整理や清掃をすることとして言われてきました。
今回はその特殊清掃員が現場で何をしているのかをお伝えいたします。
特殊清掃員とは
特殊清掃員とは「人が亡くなった跡」を清掃する人のことです。
ひとが亡くなった跡を清掃するわけですから目に入ってくる非日常的なショックと遺族に代わってきれいにするという覚悟が必要になってまいります。
画像では伝わってこない「臭い」ですが死臭とは独特のにおいがして何かに例えようとしても例えることができない臭いのため目に入ってきた衝撃が耐えられても臭いで耐えられないといった人も多いのが現実です。
特殊清掃員はどうしたらなれる
「ただ単にやってみたい」では通用しない業界です。短期のアルバイトや時給目当ての人は2~3日で辞めていきます。
そのくらい目に入ってくる衝撃と鼻をつんざく臭いが耐えられず結果的にやめることになります。
ですので、特殊清掃員になるには相当な覚悟を持って仕事をする必要があるのです。
特殊清掃に向いてる人
特殊清掃員に向いてる人は誰が向いているかの定義はありませんが、まじめに人の役に立ちたいと思っている人だと思います。給料や時給目当ての人は続きません。
故人にはご遺族がいらっしゃいます、そのご遺族のために一生懸命に考え努力することで仕事に対して感謝されます。
ご遺族からの質問に対し、お金目当てでやっているような姿勢では決してやってはいけない仕事になります。
特殊清掃員に資格は必要
特殊清掃員になるには国や自治体が定めた資格というものはありません。しかし資格が必要ないからと言って「儲かる」「稼げる」といった感覚で参入するとご遺族の満足のいくサービスができません。ご遺族が何を求めてサービスを利用したかを考えなくてはトラブルに発展してしまうことも十分にあります。
一番大切なのは臭いを取り切る「技術力」です。その技術がないまま参入して「臭い戻り」のトラブルを起こして業界にいられなくなる業者がほとんどです。
やるからにはきちんとした知識と技術を付けてご遺族のご要望に沿える施工が求められます。
特殊清掃員の必要性
誰でも気軽にできないのが特殊清掃です、ですので求められる業種となります。社会的にひとり暮らしの方が増えて看取りができなくなってしまった場合、住んでいた家で亡くなってしまうということは当然にあります。
いつだれがなくなるかなんてわからない時代ですから「最近見かけないな」と思ったらもうすでに亡くなっていた現実もあるのです。
しかし、誰かが特殊清掃をしなければならないしご遺族だけでは悲しみのあまりできない事情、どういう風に臭いを抑えるのかもわからない状況で特殊清掃員に求められることはあるのではないでしょうか。
特殊清掃は社会貢献
「儲かる」といって参入する人が多い業界で、多くの業者が半年持たずに消えていく。特殊清掃は儲かるではなく真剣に社会がしたい人におすすめする仕事です。
亡くした故人には「遺族」がいます。
儲かる感覚で遺族に接すればクレームをいただくこともございます。情報化社会でたちまち悪評もついてしまいます。そんなことがないように参入する前には技術を十分につけてから参入することをおすすめします。