- 警察から連絡があって・・・
- 大家さんから連絡があって・・・
- 管理会社から連絡があって・・・
- 自分でやってるけど・・・
- どうすればいいかわからない・・・
結論から申し上げます
孤独死のあった部屋の後片付けは、
- 遺品を処理すること
- 臭いを脱臭・原状回復すること
- お部屋の清め払いをすること
上記の3種類をすれば大体の事案は解消されますが、後回しにすればするほど好転することはありません。近所の人が騒いだり事故物件でもないのにサイトに書き込みされてしまった場合など早急に対処しなければさまざまな人に迷惑が掛かってしまいます。それを早急に改善するためには専門業者に依頼することが一番の方法になります。
ポイント
この記事は遺品整理人である専門家が実際の現場での知見を遺品整理で困っている方へ向けて発信している記事となっています。もし、あなたの周りで遺品整理に困っている方がいたらその人に記事を教えていただけたらうれしいです。より多くの方に記事をお届けし悩みを解決することができればと願っています。
遺品整理人:橋本 俊哉 NO.00082
年間700件以上の孤独死の後片付けを専門に関東全域を担当しています。2018年にはニューヨークフェスティバルにて孤独死の後片付けのドキュメンタリーが紹介され銀賞をいただくなど専門家として活躍しています。
新たに業界へ参入してくる業者にも専門業としてのノウハウを教えており業界水準を高めていく取り組みを行っています。
ブログでも実際に得た知見を活かして監修を行っていてご遺族や孤独死に関してどこにもない情報をお伝えするように心がけています。
孤独死の遺体を発見されたら
遺体が長期間発見されずに臭いを発している場合には近隣へ臭いで迷惑を掛けてしまっていると思います。遺体があった場所がベッドの上や布団の上だったり床やタタミの上で亡くなっていた場合には床や床下に損傷が出てしまっていることもあります。
2階に住んでいた場合は階下の住民の方にも迷惑が掛かってしまうこともあります。
警察の許可が出るまで時間がかかってしまう時がありますができるだけ詳しく状況を教えてもらって許可がでたらすぐに取り掛かれるように準備しておくことが必要です。そしてそれまで大家さんに今の許可が出るまでの状況を報告して近隣の方へ挨拶をしておくと騒がれずに済むことができます。
時間がかかってしまえば腐敗した体液などで建物が腐ってしまったりすることもありますので、家族関係によってさまざまですが警察の遺体確認はできるだけ速やかに確認に行くことで入室許可がでることが早まります。
臭いの漏れ対策として
死後一定期間が過ぎた孤独死の遺体は腐敗して強烈な死臭を放つようになります。死臭は普段嗅いだことのない臭いで嗅いでしまうと脳内に残って家に帰ってくつろいでいる瞬間にフラッシュバックのように臭いがよみがえってくることがあります。
窓を開けておくことは臭いを拡散するどころではなくウジが湧いていた場合ハエになって近隣へ飛び回ってしまうため苦情の原因となるでしょう。
そうならないためにも隙間という隙間に養生テープを張って目張りしておくことが臭いの拡散は防げます。特に入口のドアの枠やドアポストなどに目張りしておくと近隣へ配慮した形になるのですぐに苦情になることはありません。
清掃範囲の調査
警察から入室許可がでたら早急に業者に連絡し状況を確認してもらいましょう。まずは無料で現地調査に行ってどのくらいの費用や時間で解決できるのかを確認してなるべく早い日程で施工してもらうことが必要です。
その際には、専門の業者でなければなりません。紹介サイトなどから紹介された業者は専門とは言い切れない業者がおおく紹介サイトにマージンが発生して割高になってしまいます。そして、経験があさく臭いなどの脱臭効果は思っている以上に期待できないのが現実であります。
見積りにかかる時間は30分前後で特に費用が発生することはないと思いますがあらかじめホームページをみて確認するようにしましょう。
入室の注意としてそのまま入室すると大腸菌などのウイルスがあるため腹痛や下痢などを引き起こすために危険ですので除菌をしながら入室することが望ましいです。
こちらも参考にしていただいてます
遺品整理と特殊清掃
現地の調査が終わったら最短の日にちで遺品整理と特殊清掃を施工します。その際の一連の流れと遺品整理をしている間にご遺族ができることは下記のようになっています。
部屋の中の荷物を処理しないで臭いの箇所だけを処置しても、遺品に臭いが付いてしまっているので臭い戻りがあります。遺品整理と特殊清掃は同時にやらなければなりません。
遺品整理をどうしたら?
お電話:0120−973−548もしくはメールにてお問い合わせください。
電話でお聞きする内容
- 整理場所のご住所
- ご依頼社様のお見積もり時につながる電話番号
- ご依頼社様のお名前
- 依頼したい案件
お見積もりお伺い時
- いらないものといるものの聴取
- ご希望の日時や方法
- 費用と納期のご提示
作業施工時
- いらないものといるものの選別
- 貴重品や書類の分類
- 全体的なフルハウスクリーニング
作業終了時
- 除菌・抗菌処理
- 貴重品や書類の分類を確認
- 現金またはクレジットカードでご精算
後で届くもの
- 写真や思い出のものの供養証明
- 形見を配送した時の遺品
ココがおすすめ
遺品整理時に再利用可能な遺品は後日に弊社で寄付先または再利用先へと配送いたします。その際の報告はホームページで公表しています。
※契約後にご依頼者さまができること
step.1
整理場所の契約を済ませれば他の用事ができる
- 電気・ガス・水道の停止の手配
- 近隣や故人の友人へ挨拶
- 作業を任せて買い物に出れる
- 故人の死亡後の手続き
- 火葬への出席
step.2
大家さんや管理会社に予定を報告
- 管理会社へ明け渡しの連絡
- 作業日時の報告
- 管理人や大家さんに挨拶
- 納期まで家で待っていられる
step.3
各種立会い
- 電気・ガス・水道の停止立会い
- ケーブルTVなどの解約立会い
step.3
作業が終わったら
- 賃貸物件の明け渡し(即時可能)
- 会社の貸与品の返却
他にも利点はあると思いますが、遠方から整理場所に来ていて時間がないときは遺品整理を任せて火葬へ行くことも可能です。
清掃後の状況を観察
遺品整理と特殊清掃が終わったら「脱臭作業」に入ります。脱臭はオゾン脱臭と手作業で溶剤を散布しながら施工していくのですがオゾンを出しっぱなしにしていても効果はありません。オゾンを出したら回収して時折空気の入れ替えを行いながら手作業で臭いの強いところに溶剤を散布して、またオゾンを出してという繰り返しの作業が必要になります。
臭いの脱臭作業は一般の方でできるものではなく大家さんとトラブルにならないように機械で臭気を測定していくことが円満解決になります。
下記の画像は実際に私たちが現場で使用している除菌剤になりますが、多くの実践と研究をして孤独死した部屋の最終工程で安全に使用できる除菌剤を開発し第三者機関でも試験して合格の太鼓判をいただきました。
清掃の最終工程に除菌と抗菌をしてお部屋の返却と明け渡しとなりますが大家さんが納得のいく作業ができるのも現場で培ってきた研究があったからなのかもしれません。
ひとつの区切りとして清め払い
一連の作業工程が済んだら故人を供養するためにお部屋の清め払いを執り行います。そのお部屋には故人が暮らしてきた思いがあります、そしてご遺族たちとの思い出があります、大家さんのこれから次の人を迎え入れる思いもあります。
すべてのことを鑑みてみるとそのお部屋で故人の清め払いをしたほうが次に入る人にも安心できるのではないでしょうか。
ご遺族も気持ちに整理がつきますし、大家さんも清め払いをしてもらって助かりますしそれぞれにとって一つの区切りになります。
孤独死の後片付けは早ければ早いほどトラブルを回避できることですが、トラブルになる原因は「時間」が原因でそれぞれの思いがすれ違って行ってしまいます。病院ではなくてお部屋で最期を迎えてしまっても最後はきちんとすればきっと業者に依頼してよかったと思える日がやってくると思います。